バチカン市国はローマ法王が統治する国
グーグルアースで見るバチカン市国
イタリア・ローマの北西部、テベレ川西岸に位置するキリスト教の大本山バチカン市国は、面積わずか44ヘクタールのローマ法王が統治する世界で一番小さな主権国家。
この地には、至高の芸術と宗教の教義が融合した壮麗かつ厳かな文化遺産が残されています。
特に、1506年から120年の歳月を費やして再建されたサン・ピエトロ大聖堂やローマ教皇の住居バチカン宮殿は世界に誇る傑作です。
バチカン市国の隆盛
サン・ピエトロ大聖堂は、4世紀のローマ帝国時代、コンスタンティヌス1世により十二使徒の一人ペテロのものとされる墓を参拝するための殉教者記念教会堂として建設されました。
また、1377年にフランスのアヴィニヨンにある教皇庁がローマに移ったことを機に、バチカンの町並みには続々と宮殿風の建築物が打ち立てられていきました。
サン・ピエトロ大聖堂・バチカン宮殿
サン・ピエトロ大聖堂に接する楕円形のサン・ピエトロ広場から大聖堂を仰ぎ見ると、誰しもその威厳に満ちて壮麗な有り様に驚愕するでありましょう。
大聖堂の中には、ミケランジェロが1499年に完成させたピエタ(死んで十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアの彫刻)があります。
なお、このピエタは、ミケランジェロが署名を入れた唯一の作品として知られています。
また、サン・ピエトロ大聖堂に隣接したバチカン宮殿内に建てられた礼拝堂、システィーナ礼拝堂にある、ミケランジェロが描いた創世記などの大天井画、最後の審判の壁画などはあまりに有名ですね。
このバチカン宮殿には、ラファエロ、ティアーノ、レオナルド・ダ・ヴィチなどによる貴重な古代ローマの彫像作品が数多く収められています。
世界遺産登録基準
バチカン市国は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと認められて、1984年11月に登録がなされました。なお、英文の邦訳は社団法人日本ユネスコ協会連盟オフィシャルサイト掲載のものをそのまま引用しています。
(i) 人類の創造的才能を表す傑作である。
(ii) ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展における人類の価値の重要な交流を示していること。
(iv) 人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体または景観に関する優れた見本であること。
(vi) 顕著で普遍的な価値をもつ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または明白な関連があること(ただし、この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。

